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ゲームレビュー17 まわるメイドインワリオ

ゲーム

タイトル:まわるメイドインワリオ

ジャンル:アクション

対応機種:GBA

発  売:任天堂

一言感想

斬新なゲームだけど色々と惜しい

感想

メイドインワリオシリーズの2作目。

今作は回転センサーと振動モーターが入っている特殊カセットである。

なので今作で使うボタンはAボタンのみで他は本体を動かして使う。

前作のような「操作の乏しさ」は解決された。

ただ前作より画面が見づらくなった上、腕を使うので何回かプレイすると疲れるゲームである。

それに今作は結構センサーの気分によって難易度が上下するゲームなので「ある事」に気が付かないとずっとセンサーがおかしいままである。

操作

前述の通り回転センサーによって遊ぶゲームだ。なので操作も

  • 左右に軽く振る
  • 左(右)に小さく傾ける
  • 左(右)に大きく傾ける
  • 本体を回す
  • Aボタンを押す
  • 左(右)に小さく傾けた後、Aボタンを押す
  • 左(右)に大きく傾けた後、Aボタンを押す
  • Aボタンを押した後、左(右)に小さく傾ける

左右の違いを含めて13パターンもある。

そしてセンサーがおかしくならない方法は一つ。GBASPで遊ぶときは「机にセンサーがはみ出すように縁に置く」のがコツ。

これによりセンサー部品が水平になるため最初からセンサーの認識がおかしくならない。

キャラクター

今作で追加されたキャラクターは1人だけでエイティーンボルトというサブキャラである*1

なので今作はメインキャラが追加されていない。

そして今作は「ジャンル別」から「操作別」に変わり、各ステージの最初はチュートリアルがある。

ただナインボルトステージが「任天堂全般」から「ファミコン」だけに変わってしまった。

前作のようにスーファミバーチャルボーイファミコン以外のゲームやウルトラハンドのような玩具が専門だった時代の任天堂の物が無くなった。

ナインボルトステージは動くニンテンドーミュージアムみたいなシリーズなのでファミコン以外のゲームも集めてほしかった。

ステージ

今作は点数加算システムが違う。前作は失敗してもカウントしていたが今作は「失敗したらノーカウント」なので前作のように難しいゲームをわざと失敗して点数を稼ぐという作戦が出来ない。

今作だけの独自システムなので他のシリーズとは違い一つ一つのゲームを真剣にやらないといけない。

さらに「ワリウォッチ」という面白いルールのステージが出来た。

これはプチゲーム自体に制限時間が無くステージ全体に制限時間が設けられておりプチゲームをクリアすると制限時間が伸びるという特別なルールのゲームである。

面白いルールではあったが開発陣は面白くなかったのか、ほぼ今作だけのルールであり次に出てくるのは14年後の「メイド イン ワリオ ゴージャス」であった。

プチゲーム

「しゃぎぃが作った3秒だけのプチゲーム」が作られた。

しゃぎぃというのはナインボルトのペットであり前作でも他のキャラのステージには存在していたが今作はより本格的にテーマを作ってプチゲームが作られている。

しゃぎぃのゲームは他のキャラのステージに紛れ込まれているが図鑑ではしゃぎぃの欄にまとめられている。

その後しゃぎぃはまたプチゲーム内キャラの一部に戻ってしまう。再登場するのは14年後のゴージャスである。

やりこみ

今作も相当なやりこみゲーである。今作はおまけの量が物凄く多い。

今作だけのシステムである「ガチャコロン」が登場した。

前作や後のシリーズの大半では「ステージの規定点数を突破させれば貰える」ものだが、このゲームは「ボスステージ後のインターバルにガチャガチャ」が登場する。

ガチャガチャを回してゲームオーバーの後に貰える。こうして何回もプレイしておまけを集める。

ただ面倒くさい。ガチャガチャを回すのに14ステージくらい必要である。

なので後のシリーズではステージの規定点数突破になったのも分かる。

難易度

難易度はセンサーに左右されるので断定はできないが、中~高である。

一部ステージは小刻みに動かしたり、回したりするので画面が見づらい。

そして今作のラスボスステージはなんと「リズムゲーム」である。

「おどる」や「ゴージャス」の経験者は分かると思うが、メイドインワリオシリーズのリズムゲームは難しいのである。

さらに今作は「センサーの気分」もあるので相当難しい。出来たら誇って良い。

総評

回転センサーや振動が出てくる最初期の携帯ゲームだが色々と惜しい。

センサーも正確ではないのでズレる事が多い。そして腕をかなり使うので疲労する事である。

ただ、このゲームは「おどる」で再利用され「ゴージャス」では3DSのジャイロ機能を使いリメイクされた。

もう一つの目玉である振動だが、どの携帯機にも採用されず*2携帯機モードがあるSwitchですらコントローラーが振動するだけ。

色々と先進的な事をしているが時代が追いつけなかった。本格的なジャイロ機能を使うゲームは14年後まで待つ。

*1:厳密に言えばワリオマンもいるが変身したワリオなので省く

*2:一応DSには拡張として販売されているが対応ソフトは少ない