ドラマ
ドラマ:アトムの童
話 名:Stage2 敵はかつての親友
備 考:Prime Videoで視聴
一言感想
やっぱりゲーマー向けのドラマじゃない ボロが目立っちゃってる
感想
「アトムの童」の2話。
今回はアトム玩具のゲームの話と那由多とのライバル会社SAGASに行ってしまった菅生隼人との出会いである。
そして那由多と興津の確執、ジョン・ドゥの崩壊理由が分かる。
シナリオはとても良い。特に「隼人の思惑を知って和解する那由多」のシーンは感動した。
ただ結構アイデアや用語説明の件でボロが出てる。
何度も言うがゲーマー向けのドラマではないので当たり前だが。
少数のゲーマーより多数の一般人に向けた方が良いのは分かるが既存のアイデアの焼き直しなので捻ってほしかった。
ゲーム
那由多が提案したゲームだがゲームを知らない層から見れば斬新なゲームに見えるが実際は「レミングス」とほぼ同じである。
「沢山いるキャラを操りゴールまで導く」というのはレミングスである。
まぁレミングスなんてゲームを知ってる人が見るものではないが。
隼人のアイデアと改良したゲームもピクミンに近い。これがアイデアを大事にしている人達とは思えない。
これだと天才ゲームチーム「ジョン・ドゥ」が浅く見えるのでもうちょっと斬新なものにしてほしかった。
ゲームジャム
ゲームジャムとは参加者達がその日組んだ人達と即興でゲームを作るイベント
実はこれは「ゲームジャム」の説明ではなく「グローバルゲームジャム」の説明に近い。
ゲーマーや開発者なら分かると思うがUnity1週間ゲームジャムは個人開発者もいる。
といよりゲームジャムは即興で人と組むことはあまりない。個人、またはチームで参加することが多い。
ゲーマー向けではない
このように結構なボロが出ているのでゲーマーとしてみたら浅いドラマに見えてしまう。
これは日曜劇場のテーマの選定が下手というよりもコアなファンが居るテーマに向けてしまったせいだと思う。
物作り系日曜劇場ドラマは下町ロケット、陸王がある。ただこれはロケットやスニーカーのようなジャンルだから成立したことである。
ロケットもスニーカーもコアなファンが居ると思うが1割いればいいくらいである。
ゲームは人口が多くコアなファンの量も多いのでボロがすぐわかってしまう。
多分、僕の那由多へのアイデアの指摘も思ってる人が多いだろう。
もう一つ言うなら下町ロケットも陸王も「池井戸潤原作」であり、これはオリジナルである。
2つは池井戸潤さんが下調べして書いたものを映像化している。これはTBSが1から下調べしたり監修に任せている。
なのでちょっと浅かったり、説明不足なところが見えてしまう。
社長
もう一つ気になったのは興津社長である。
ストリートファイターIIの話に入れなかった時点であんまりゲームに興味ないように見える。
多分「SAGASはゲームを金儲けのための手段に使ってる会社」と見せるための演出である。
まぁITの人だからという理由でゲーム好きとは限らないので当たり前の返答ではあると思うが。
しかし、あくまでもゲーム会社という設定ならもうちょっと知識があっても良かったのではないか。
総評
シナリオ自体は日曜劇場なのでとっても良かったがボロが結構見えてしまう。
特に那由多と隼人のアイデアのシーンは「既存のアイデアでも多数の人にはバレないからいいでしょ」的な奢りを感じてしまう。
ゲーム業界の異端児って言われるくらいならもうちょっと奇抜なアイデアなのかなと思ったら普通のアイデアだったのでがっかりした。
そしてゲームジャムの説明も間違っている。もうちょっと「その日組んだ人達とゲームを作ることもある」程度で良かったかもしれない。