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ブログ記事レビュー8 既存広告が減っているのは広告主が「0円の広告」を手に入れたからではないか

ブログ記事

タイトル:既存広告が減っているのは広告主が「0円の広告」を手に入れたからではないか

  筆者:中杜カズサ(nakakzs)

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一言感想

17年前の記事 情勢は全く変わったように見える

感想

2008年に公開されたテレビCMのような既存広告が減っているのは自社サイトのような0円の広告だという主張をしているブログである。

あれから17年、情勢はかなり変わったような感じがする。

トヨタトヨタイムズや任天堂ニンテンドーダイレクトのような進化版0円の広告を作っている会社もあるが大多数は今でもテレビCMを作っている。

今の検索サイトは公式サイトがトップに出る前にアフェリエイトサイトが何十個も出てくる。

つまり自社サイトに辿り着く前に疲れてしまう事が多発してしまうのだ。

そして今は動画の時代なのである。Googleで検索する前にYouTubeを見る人が増えたからだ。

YouTubeの広告は質が悪いとヤバい会社として見られないのである。なので大企業はテレビと同じクオリティの広告を出している。

なので17年前のように0円の広告が通用するかと言うと難しい時代のかもしれない。

0円の広告

それは、自社のサイトでその製品を広告すること。そう、自分でサイトを作って公開すれば、極論0円で広告が出せてしまうのです。

筆者が言ってる0円の広告とは自社サイトの事である。ただこれは2008年なのでこの時代で一番流行っていたのが最初にググるのは当たり前でYouTubeが出来てまだ3年、ニコニコ動画が出来て1年なので動画サイトも流行っていない。

動画サイトが流行した今風に言うとこんな感じであろう。

それは、自社のチャンネルでその製品を広告すること。そう、自分でチャンネルを作って公開すれば、極論0円で広告が出せてしまうのです。

こうすれば「あれ?」って思うものが出てくると思う。そう、任天堂ニンテンドーダイレクトである。実際は中村悠一さんとかを使っているので完璧な0円ではないが。

一番、効果があった0円の広告である。元はメディアが色々と推測したことに怒り任天堂が直接ネット媒体を使った宣伝である。岩田社長の直接も話題になった。

次にトヨタイムズである。これも大企業のトヨタが動いたので色々な意味で衝撃であった。

さらに司会に元アナウンサーを起用しているので熱量も物凄い。

これが今の形の0円の広告である。

これが理想形だけど

じゃあ今は0円の広告だけなのか?といったら僕は否定するだろう。最近はテレビCMでネットミームを入れて話題にするパターンとネットとテレビで分けるパターンの2種類ある。

前者で有名なのは日清食品である。ネットで話題のイラストレーターや音楽を起用したりVTuberを起用したりするなど若者にも注目があるCMを出している。

後者で有名なのはマクドナルドである。テレビCMでは岡田准一さんや堺雅人さんを起用した言わばドラマを見てる層に向けたCMであるがSNSではいまだけダブチ食べ美やネットミームを駆使した広告で有名である。

このように完璧にテレビCMが滅ぶことはないのであろう。

何故ならテレビ人気が盛り返している感じがする。

ラヴィット!や水曜日のダウンタウンのようなシンプルなバラエティ、VIVANTやあなたの番ですのような考察ができる系のドラマのようにネットで話題にさせる前提のテレビ番組が増えたような気がする。

テレビはネットを拒絶したのではなくネットと共存し始めたのである。

因みに2008年では

現在増えているというパチンコのCMは、それが出始めだからあるのであって、そのうちポピュラーになり、自サイトに人を誘導できるようになれば、それさえも撤収するという可能性は否定できません。

この文章の通りパチンコのCMが増えているそうだが2025年現在、規制されたのかあまり見かけなくなった。

しかもネット広告でも見なくなった。はたしてどこへ行ってしまったのだろうか?

何がCMに残ったのか

じゃあ何がCMに残るのか、となると、おそらくはそういったサイトを見るという行為からほど遠い人対象ではないかとも思えます。つまりネットになじみのない高齢者。実際、ゴールデンタイムでも健康食品、器具系のものや通販が流れていますし。

この予測は外れた可能性はある。勿論リライブシャツなどの健康器具や夢グループやジャパネットといった通販は流れているが少数である。

水曜日のダウンタウンとかラヴィット!とか見ている番組は少数だがCMは2008年と余り変わらないように見える。

つまり高齢者向けのCMは今でも少ないという話である。

そう考えるとテレビは新陳代謝に成功した可能性はある。TVerなどの動画配信サービスが増えたのも一員だと思うがテレビCMの再評価も一つの理由だと思われる。

今の動画サイトの広告は物凄く質が悪い。しかもYouTubeは広告ブロッカーを規制したためPremiumに登録しない限り広告を見ないといけない。

普通の内容のCMも多いが大体は広告詐欺、わいせつな内容、低品質な表現など質が悪い広告が多い。

そこで白羽の矢が立ったのがテレビCMである。詐欺はない*1、わいせつな内容はない、高品質な表現などで再評価された。

今のYouTubeの広告を見てるとテレビと同水準のCMが欲しいと思ってしまうほどである。

総評

2008年のネットが浸透し始めた頃の既存広告が減っているのは自社サイトが増えたからだという事を説明したブログ記事である。

それを17年後の2025年から答え合わせをすると予想というのは意外と外れる物だと思った。

17年後でも全く変わらないのはやっぱりテレビは需要があるものなのか、それとも最近はネットの広告に愛想を尽かした人が出てきたのか。

ここで一番重要だと思ったのがメディアの変化である。2008年では動画サイト黎明期であったが今は動画サイトがメジャーになった。何か情報を得るとしたらググる前にYouTubeを見る人も多い。ただ問題もあり広告の質の悪さも浮き彫りになった。

最後にブログの引用で締めよう。

今後5年間で景気にかかわらずCMは非常に大きな変化を迎える可能性があるので、注目してみると面白いと思われます。

*1:詐欺会社の可能性はあるが