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ゲームレビュー4 ビリジアン・ルーム

ゲーム

タイトル:ビリジアン・ルーム

対応機種:PC,DS,PSP

制  作:高木敏光

一言感想

まだ理不尽だけどこっちのほうが好き

感想

CRIMSON ROOMを抜け出したあなたは自らを≪脱出者≫と呼んだ しかし人は、自分自身から脱出することなどできない。 あなた自身が、こうは望まなかったか。 「私はもっと閉じ込められていたかった」と。 あるいは、 「ふたたび脱出したい」と。 あなたは、 まだ脱出などしていなかったのだ。

この哲学的な前置きから始まるクリムゾン・ルームシリーズ2作目

2作目にして「かなり特殊な脱出方法」の上、「斬新な終わり方」をする

そして、謎解き自体もシンプルで面白い。

ただし、アイテムの場所や一つの謎は理不尽である。

それ以外は好きな部類に入る。

脱出方法

「かなり特殊な脱出方法」というのが気になる人が多いだろう。

実は最初から「部屋のドアは開いている」ので普通に脱出できる。しかし、脱出したことにはならない。

ここで前置きをもう一度見てほしい

しかし人は、自分自身から脱出することなどできない。

そして気になるもう1つの言葉が

あなたは、まだ脱出などしていなかったのだ。

である。つまり今回は「部屋からの脱出」ではない。

「何か」というと「自縛からの脱出」である。

?と思う人が居ると思うが、次から納得ができると思う

この部屋には骸骨が居る。

その骸骨を「成仏させたら」ゲームクリアだ。

そして骸骨こそ「今回の主人公」である。

つまり「自分で自分の葬儀をしている」のだ。

これで「現世への未練」から開放されて浮かばれたのであった。

これが「ビリジアン・ルーム」である。

謎解き

今回は謎解きが3つある。

  1. 彼女の誕生日
  2. 魂の箱の制作
  3. 葬儀に必要な物を置く

これだけだが、最後の「葬儀に必要な物を置く」のが難しい。

まずはノーヒントで「何が足りてるか要らないのか」は「おりんを鳴らさない」と分からない。

大体の人が引っかかるのは「写真」である。写真は必要ないのだ。

さらに「ビールの温度」にも気を使わないといけない。ぬるいとだめだ。

これをノーヒントでやるので結構難しい。

その他は「ただ計算するだけ」と「配置を記憶すれば簡単」なので省略する。

難易度

難易度は普通。ただ、「アイテムの場所」は難しい

アイテム、特に「魂の箱のパネル」は変なところにある。それを全部拾う必要がある

「鍵」も変な位置にある。骸骨を何回もクリックしないといけない。

そしてライターは「ゴミ箱の下」だが一回「視点変更をする必要」がある。

そのままで拾えないのである

総評

ちょっと理不尽なところや難しいところはあるが

前から良かった世界観のクオリティをもっと上げ、さらに謎解きを易しくした。

個人的には「クリムゾン・ルーム」より好きなゲームである。

「自縛や現世からの脱出」は今のゲームでも全然聞かないので、たまにはこういう系統の脱出ゲームも作ってほしい。