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ゲームレビュー6 アナザーコード 2つの記憶

ゲーム

タイトル:アナザーコード 2つの記憶

ジャンル:アドベンチャー

対応機種:DS

発  売:任天堂

注意

ネタバレがガッツリ含まれます!

一言感想

ストーリーだけに目が行くがグラフィックも結構いい。謎は斬新だが難しいのがある。

感想

とにかくストーリーが素晴らしい。そしてそれに会う「アニメタッチ」のグラフィックがいい。

特に後半に「怒涛の伏線回収」をしてくるスタイルが素晴らしい。

リチャードは何をしてたのか。サヨコは誰に殺されたのか。「アナザー」とは何か。「DAS」とは何か。そして「ディー」は生前誰だったのか。

これが全部、後半で回収されるとは思わない。

3Dと2Dのバランスも良く、所々で挟まる謎も大体「解法が分かれば解ける」謎である。

ここからは一つずつ語っていく

ストーリー

アシュレイがディーの記憶を「蘇らせる」ついでに彼女も「事件の真相を知る」というストーリーである。

結構いい方だが、粗があるのも事実

  • ジェシカが何故かDASを触っている理由
  • リチャードは何を使って今のアシュレイの指紋を見つけたのか
  • アシュレイの髪が白い理由
  • 論文をバラバラにした理由
  • エドワード家は重ねる謎解きをどう解いていたのか
  • 談話室にリチャードのふりをしたビルが事実だけを言った理由
  • 刃物を全て捨てたのにオーブンにナイフが残っている理由
  • レナードとウェルズの過去
  • 島を去った後のマリーとフラニ
  • 相続者を孫の片方だけに絞った理由(事実を伝えるなら両方でも良い)
  • ジェシカとビルが写ってる理由
  • ディーは心臓に疾患があるのにフラニーと普通に遊べた訳
  • 何故ヘンリーがディーの疾患を知ってるのか
  • 中庭を潰してまで研究所にした理由

ここら辺はもっと掘り下げてほしかった

一番掘り下げてほしかったのは「 バイオハザード位に複雑な屋敷 」である。

理由は「2週目」に少し語られるが、もっと語られてほしかった。

因みに「複雑な屋敷」はSwitchリメイクでは修正されている

謎解き

謎解きはDSの機能をフル活用している。

夢幻の砂時計の2年前に「DSの蓋を閉じる謎」*1を作っていたり

マイクを使う謎を作っていたりするなど、意外とDSを使う。

一番驚いたのは「DSを折りたたんで反射を利用する謎」である。

このゲームだけで他のゲームでは採用されていない。

ただし「謎もない的あて」である「鉄球と野球ボールの謎」は難しい。

さらに「絵合わせ9パズル」も結構難しい。この3つは難易度を下げてほしかった。

グラフィック

誰も語らないがグラフィックも素晴らしい。

今の時代は大体「アニメタッチ」で線も太いが、ディーの時代になると「鉛筆画」みたいで線も細い。

ただしディーの記憶を蘇らせたある時、鉛筆画から「現代のタッチ」になる。

これで過去と現在の対比が出来ている。素晴らしいゲームである。

しかし「船長」のグラフィックだけ浮いてるのでそれは直してほしかった。

総評

「さわれる推理小説」だが、結構DSを使うので普段小説を読まない人や小説初心者でもオススメ。

とにかく粗はあるけど気にはならないストーリーなので一度やってみてほしい。

そして謎も単純なものが多く行き詰まるということはない。

しかし後半に伏線回収をするタイプなので僕は合ったが、徐々に伏線回収をして欲しい人には向いていない。

因みにリメイクのリコレクション版は謎もストーリーも違う。完全新作みたいなものだと見れば良い。

*1:夢幻の砂時計は2007年に発売 アナザーコードは2005年に発売