ゲーム
タイトル:超執刀 カドゥケウス
ジャンル:手術シミュレーション
対応機種:DS
発 売:アトラス
一言感想
スタイリッシュな手術ゲーム。手術は高難易度
感想
カドゥケウスシリーズの1作目。
新米医師月森孝介の成長と能力の覚醒、そして未知の感染症ギルスとの戦いがテーマである。
普通の手術は前半だけで後半はギルスを除去する手術をする。
そのギルスだが結構難易度が高い。頭を使うギルスもいればプレイヤーの手術スキルのみ必要なギルスもいる。
生物兵器という設定はあるが、終盤にかけてのギルスは難しかったのでもうちょっと易しくしても良かったんではないか?
ストーリー
前半と後半でストーリーが違う。
前半は月森の医師としての成長である。最初は頼りない医者という感じだったのが徐々に成長していくという王道的な話である。
特に看護師がベテランの人から利根川アンジュという優秀な新人になってから意識が変わっていく。
後半はギルスという感染症に立ち向かう話である。ギルスの目的や対処法そして誰が作ったのかというストーリーである。
前半は成長なら後半は戦いである。
これが出てきたときは2005年なので、ただの想像上の話だったと思う。しかし20年後の2025年に遊ぶとリアリティがある。
何故ならコロナ禍があったからだ。コロナはギルスと同じく未知の感染症であった。そこから対処法や対策を色々な医師が考えた。
そのためか結構リアリティのある設定に驚く。医療従事者に感謝である。
手術
驚くかもしれないがこのゲームでいちばん使うのはヒールゼリーである。
勿論メスや糸のような手術の定番器具も使うが大体は「1つの用途」にしか使わない。
ヒールゼリーは消毒、小さい傷の治癒、小規模な回復、毒素の消毒、一部ギルスの壁など色々な用途に使う。
なので必然的にヒールゼリーが多くなる。というよりヒールゼリーを活かせないとこのゲームのクリアは難しい。
そしてギルスとの手術だが一番簡単なのは「最初にギルスの色を覚えてその色と同じ血清を打つ」というギルスである。
記憶力があれば簡単に出来る。
一番難しいのは「法則を見つけないといけないパズル的な要素があるギルス」である。
これは頭をかなり使うので難しかった。それに法則はノーヒントで見つける必要がある。試行錯誤を重ねないといけない。
難易度
かなり難しい。その理由を言っちゃえばギルスの手術である。
パズル系ギルスも多いが大体はアクション系ギルスなのできつい。
多種多様のギルスがいるが複合することがないのは安心してほしい。
あと糸の判定が厳しい時とゆるい時がある。慣れないと大きい傷は縫うのも難しいが手術後の縫合では皮膚に沿わなくても良い判定が出ることがある。
総評
DSならではの手術ゲームである。
そして何より感じたのは「スタイリッシュなゲーム」だなと。
確かにアトラスはペルソナやソウルハッカーズ系のスタイリッシュなものを作るのは慣れている。
しかし手術ゲームにスタイリッシュを足すとこうなるのかと思った。
因みにカドゥケウスシリーズはWii3本、DS2本だけでシリーズが終了してしまう。
「アトラス=RPG」のイメージを覆そうとしたゲームなのは分かるが可愛そうなゲームである。