ゲーム
タイトル:リトルビッグプラネット
ジャンル:アクション
対応機種:PS3
開 発:メディアモレキュール
発 売:ソニー
一言感想
可愛いように見えて高難易度。ステージ作成も知識が必要
感想
リトルビッグプラネットシリーズの1作目。
リビッツという布で出来た主人公を操るシンプルなアクションゲームであり、複雑な操作は一切ない。
マリオメーカーの7年前に出たステージが作れるゲームである。
ストーリーモードの方も世界一周というコンセプトで作られており色々な世界の文化や国の特徴、さらに音楽までモデルになった国を再現している。
ただ難しい。序盤の方でも意外と難しい。
そしてステージ作成もストーリーモードや本格的なゲームを作るには回路の知識が必要。
このゲームはメインステージの回路は見えるように作られているのでそこで学習できるのが幸いか。
なのでこの時期に色々なステージを作った人は尊敬する。
ストーリー
大体は「各ワールドのクリエイターの悩みを解決する」というのが大半であるが、メインストーリーはラストワールド手前の最後のステージの最後で判明する。
主人公が行っていたワールドから色々と盗まれたので犯人を見つけてほしいというストーリーである。
伏線はあったが、回収するまで時間がかかり過ぎである。中盤くらいに伏線となるシーンが多かったので説明してほしかった。
次回作ではラスボスが真っ先に現れて「倒すために各ワールドのクリエイターが団結する」というストーリーである。
ステージ
ステージはメインステージだけなら25面で、チャレンジステージ*1を含めるともうちょっとある。
そして大体のステージは大量にステージ作成に使えるアイテムやステッカーが落ちているのでステージを作るにはそれも拾わないといけない。
なので25面は少ないように見えるが、このゲームは1ステージが長い上アイテムを集めるのに時間がかかるので想像する1ステージ以上のボリュームはある。
メインステージでも「時間内に早くゴールすれば点数が増える」というレースが多く、中には2回もレースがあるステージもある。
レースはスタート地点がすぐに開放される訳ではないのでテンポが悪くなる上、ゴールが速くても何もアイテムが出ないので何の意味もない。
さらに、フォトブースという「自動的に写真を撮る機能」もあるが、これもパシャと言う音やフラッシュでテンポが悪くなる上、貯まると自動的に削除されないのでこれもウザい。
ただ、ここら辺は次回作では改善されている。
2008年のアクションゲームにしては水ステージ*2や無重力ステージのような特殊ステージがない。
なので凝ったステージを作るには色々コツが必要。ストーリーモードでも大体、普通のアクションである。
ステージ自体の特徴として「3レイヤー構成」になっている。2Dマリオのように1つのレイヤーだけでなく別のレイヤーに動ける。
それを上手く使うと敵を避けたり、楽に移動できるなどゲームの攻略が容易になる。
システム
このゲームは特殊な残機制である。
「チェックポイント」というものがあり途中から進めるだけではなく残機も兼任しており通常は4ミス、ボスは8ミスでゲームオーバーになる。
そしてこのゲームはパワーアップしようが一撃死である。
このシステムも難易度に拍車をかけている。後に難易度で書くが殆どのステージが難しい。なのにミスは3回までという恐ろしいゲームである。
因みに追加のDLCで「残機無限チェックポイント」が作られ後のシリーズでは残機無限が主になり、残機があるステージでも8ミスの方を採用している。
そしてステッカーとかデコレーションという「プレイヤーが自由に貼ったり、付けることができる機能」がある。
さらにステージの大半は「ステッカーが鍵となってアイテムを獲得できる」という仕掛けもある。
このゲームはマリオのような見た目が変わる変身がないので「自由に着せ替えできる」という機能もある。
それで著名人や有名キャラに似せたり、オリジナルのかっこいい衣装も作れる。
そしてリビッツはマリオと違い「高所ダメージ」が全く無い。
なので足場から足を外すとミスするステージを作る場合は地面をガスで充填しないといけない。
操作
前述の通り複雑な操作はない。
左スティックで移動、×ボタンでジャンプ、R1ボタンで物を掴む、□ボタンでメニューを開くという物凄いシンプルな操作だ。
そう。このゲームにはダッシュという要素がない。どうしても走らせたり、慣性が重要になる場合は工夫する必要がある。
そしてR1ボタンで物を掴む事を応用して物にぶら下がる事もできる。しかし今作はそれだけでクリアできる。
マリオですら複雑化してきた2000年代のゲームの中では最もシンプルである。
次回作では「リビッツ以外の物を操れるコントローラー」が誕生するのでシンプルではなくなるが、操作は単純である。
敵
このゲームの敵の数は作れるので無限って言っても良いかもしれない。
敵を作るための脳みそが用意されている。一つはリビッツが触れることで普通に倒せるもの。
これは踏むことでしかダメージを与えられないメインステージの敵でよく見かける。
もう一つはスイッチを使って倒さないといけないもの。
これはメインステージでは味方くらいだが、メタルギアソリッドのDLCで銃を使うスイッチが出来たことで後に銃を使うステージで多用される
中にはメインステージでもボスなのに脳みそがないボスや敵が居るが、これは爆弾や仕掛けで無効化している。
これも敵の一つなのでこのゲームの敵は脳みそをつけなくても作れる。本当に発想の数だけ敵が作れるゲームである。
難易度
このゲームは意外と高難易度である。序盤から初心者には難しいかもしれない。とくに難しいと思ったステージを書いていく。
- 最初のワールドの高難易度ステージ「スケボー天国」
- トランポリンが難しい「ウエディング イヴ」
- 序盤から難しい上、爆弾を運ぶので慎重にしないといけない「ボムボム タウン」
- 初めてのボス戦なのに爆弾で倒さないといけない「大蛇の社」
- 動く地下鉄の上に乗りながら色々避ける必要がある「サブウェイ」
- ボスが普通に難しい「工事現場」
- 回転するローラーの仕掛けが多くタイミングが重要な「師範の失われた城」
- 全体的に仕掛けが多く難しい「ファクトリー」
音楽
このゲームの音楽は大半が「ミュージシャンの既存の音楽」である。
「ソニーのゲームなので有名なSMAのアーティスト」だけだと思うが大半は「マイナーなミュージシャン」である。
このゲームでお気に入りのバンドを見つけて検索してアルバムを買うのも良い。
有名どころで言えば平沢進と会人が前座をやった事やゲイリー・ニューマンとコラボした事で有名な「Battles」も参加している
日本からは呂布カルマやR-指定ともコラボしている「DJ KRUSH」が参加している。
総評
マリオメーカーの7年前に発売されたゲームでステージも面白いが高難易度である。
特にこのゲームは4ミスでゲームオーバーのチェックポイントが多いので本当に難しい。
そしてステージ作成自体も本格的に作るとなると知識が必要なので完成させるのは難しい。
ただ次回作では「論理回路」が採用されたので作るのが簡単になったと思いきや追加ツールも多いので難しさはアップした。
このゲームは「DLC」が豊富でコナミ、ディズニー、マーベルなどとコラボしている。
因みに豪華なDLCは2でも同じでディズニー、マペットショー、DCコミックスと有名どころとコラボしている。
*1:本筋に関係ないレースや生き残りステージ
*2:後にパイレーツ・オブ・カリビアンDLCで実装