ボカロ曲
タイトル:炉心融解
作詞:kuma(alfred)
作曲:iroha(sasaki)
一言感想
radioactivityに希死念慮を混ぜたら?
感想
irohaさんとkumaさんの作品。エモーショナルな雰囲気と何か覚悟を決めてるような歌詞が特徴である。
これを聞いて思ったのはkraftwerkの「radioactivity」である。THE MIX版ではなくオリジナル版である。
THE MIX版は反核のメッセージが強すぎてあまり好きではないがオリジナル版は独特な雰囲気も相まって好きである。
この2曲に共通するのは「想定してない事が起き始めているのに淡々と時間は進んでいる感じ」である。
radioactivityは原子爆弾が落ちる数分前みたいな雰囲気がある。それを嘆いて歌っている感じである。
炉心融解はもうそろそろで命を落とすみたいな雰囲気がある。しかも誰も止める人はいないのでそのまま進んでしまう。
2つとも「原子力」がテーマなのに同じ感じがあるのは不思議である。
曲調
曲調は意外と明るい。だけど何か急いでいる感じがする。
これは僕がメンタルが崩壊してギリギリ*3の時に思ったのと同じで「周りだけが明るく感じる現象」である。
そして急いでいるのも分かる。「速攻消えたいから」である。
まぁ色々、親が心配に来たり寝坊するという偶然があったお陰で今があるが。
何故か曲調にも共感できるのは僕がそういう経験があるからだと思う。
意外と知らない人も多いと思うが、この曲のベースはシンセベースやエレクトリック・ベースではなく「ウッドベース」である。
しかしピアノがメロディなのに何故だが「ジャズ」って感じがしない。これは他の楽器が全てシンセサイザーだからだと思う。
なのでジャズよりテクノっぽく感じる。
もう一つ言うなら「ドラムがブレイクビーツより」なのもジャズっぽく感じさせない理由かもしれない。
歌詞
歌詞は鬱の症状と希死念慮マシマシの曲である。
結構「これって鬱の症状じゃ?」って思う事がある。余計な心配だが。
そして希死念慮とは「死への恐怖が薄まっている状態」のことであり、精神的にやられている人に良く見られる。
この曲の歌詞はそれが強い。悪い方向に行っているのではないのか?このまま放置したら不味いんじゃないか?と思うくらいに。
要するに「生き急いでいる人」の歌詞である。この状態になったら不味いので誰でも良いので声かけるか助けてほしい。
最後まで聞いた結果から推測すると、もう手遅れかもしれないが。
総評
明るいけど何か重い曲調、生き急いでいるような歌詞、最後のシャウト。
まるで「世の中に絶望した人」という感じがする。
あまり言いたくはないが作者はそういう経験があるのかな?って思ってしまう。
まるでメンタルが崩れた時の僕と一緒である。
因みに共感している内はまだ大丈夫なので辛かったら速めに専門家の元へ行ってほしい。
心療内科や精神科のような所で自分の悩みを話してほしい。