賞
賞名:クソゲーオブザイヤー(2004年)
一言感想
四八(仮)が出る前はどうだったのか?前編
感想
2004年のクソゲーオブザイヤーにノミネートされた作品と大賞作品である。
この年は総評はない。
思ったのはシリーズ物が物凄く多いことと、ゲームカタログを見てもクソゲー判定しているソフトは2作のみと異端的な回である。
まるで初代M-1の手探りでやってる感じを彷彿とさせる。
この賞は2007年に四八(仮)が出てから方向性がガラリと変わる。前中後に分けて四八ショック前の賞を見よう。
クソゲーオブザイヤー
2022年の休止までクソゲーオブザイヤー(以下KOTY)といえば低品質でバグが多いゲームというゲームがよく表彰されるイメージがある。
ただ2004~6年までは少し毛色が違う。ノミネート作品を見て観ればわかるが買って損したゲームという基準であった。
テンプレにも2006年以前は基準があいまいと書いてある。
なので少し?となる部分はあるが普通に遊べるゲームも多々ある。
特に2004年はそれが多い。
ノミネート作品
ノミネート作品はこれである。
今見ると!?ってなる作品の羅列である。
シリーズ作品が4作品もノミネートされている。しかも全てが有名作品である。
VIが大好評のアーマード・コア、今も続いているゼノシリーズのゼノサーガ、リマスターされたことで有名な幻想水滸伝など錚々たるメンツである。
さらに殆どが有名メーカーである。インディー事変や四八ショックが起きる前の古いKOTYという感じがする。
これらのゲームが選ばれた理由はこれだ。
- ゼノサーガ エピソードⅡ→前作制作陣の一新による改変 ロードが長い 特典のフィギュアの出来が悪い(邪神モッコス)
- ダービースタリオン04→システムが難しい ロードが長い ゲームバランス崩壊
- 転生學園幻蒼録→シナリオやシステムが難解 18禁ゲームのCG混入
- 幻想水滸伝IV→エンカウントが多い シナリオが薄い 108人集める意味がない
- 重装機兵ヴァルケン→劣化リメイク 誤字脱字 BGMが酷い
- アーマード・コア ナインブレイカー→手抜き感がする ストーリーがない
ここまで見ると疑問を持つ人が多いだろう。バグは?フリーズとかないの?って。
その通りである。この頃はバグとかで選んでいるわけではなく単純に不評なゲームを選ぶ感じであった。
ロードが長いっていうのが欠点になるのが時代を感じる。今やダウンロードという選択肢がある時代ではあまり聞かない欠点である。今嘆いたらダウンロード版を買え!って怒られる欠点である。
つまり、この時代のKOTYはシナリオがやシステム周りだけで選ぶという感じである。
バグが多いゲームやフリーズするゲームは選ばれていない。
では大賞を予測してみよう。多分、大多数の人は劣化リメイクかつ色々とゲームプレイに影響を及ぼしそうな重装機兵ヴァルケンを選ぶだろう。
多分、大勢の予想は裏切られる。
大賞
大賞はなんとゼノサーガ エピソードⅡである。この中でもマシな感じがするゼノサーガ エピソードⅡである。
邪神モッコスと前作制作陣リストラによる影響くらいなので今のKOTY水準で見てみると意外すぎる選出である。
今だったら重装機兵ヴァルケンの一強である。ただこの頃は前述の通り買って損したゲームが選ばれる。
ここから推測にはなるがカルト的人気しかないヴァルケンよりも人気のゼノシリーズなので前作を購入している人が多数存在するゼノサーガ エピソードⅡの方が有名である。
そうなると多数決で決まった感じがする。まるで初代M-1の一般審査員システムのように。
例えるならヴァルケンがおぎやはぎでゼノサーガ エピソードⅡがハリガネロックである*1。
分かると思うが2006年までは購入者が多いゲームが有利である。
2005年もほぼ同等の理由で大賞、2006年も同じである。
このままだと購入者が多数いるゲームが有利の衰退する賞になるのは目に見えているだろう。
そう。文章を読んだだけでクソゲーだと分かる四八(仮)はこのまま衰退しそうなKOTYまで救ったのだ。
個人的な感想
これはゲームレビューではない&持ってないソフトがあるので一部のソフトに留めておくが大賞作品のゼノサーガ エピソードⅡ、ノミネート作品の幻想水滸伝IVとダービースタリオン04は持っている。
エピソードⅡの隠れた評価点としてディスク2枚組というのがある。
ゼノサーガ エピソードⅠは片面2層ディスクという特殊なディスクである。
普通のディスクより2倍の容量がある反面。普通の厚型PS2では読み取りづらいので50000番台を買うか薄型PS2を買わないと問題なく起動しないというピーキーなソフトである。
なので普通に遊べるというだけで2枚組は嬉しい。
そしてロード問題だが僕は薄型の70000番台なのでそこまで気にならなかった。
厚型のピックアップの問題ではないか?とは少々思っている。
幻想水滸伝IVはゲームカタログの方に書いてあるが声優が棒読み気味である。
そして冒頭だけプレイしたがシナリオも結構薄い。最初から濃かった初代とは全然違う。
淡白に進みすぎて面白みがない。
ダービースタリオン04だが僕はダビスタ系が苦手ではある。ただ分かったのは初見では難しい。
正直最初から種付けで産ませるのは間違いだった。スペシャルウィークの文字に惹かれた僕*2も悪いが競りがあるなら教えてほしい。
ただ、これも特段ロードが長いとは感じなかった。やっぱりピックアップの性能だと感じる。
総評
最初のクソゲーオブザイヤーだが賞の凄さやネタに出来るほどの面白みがない。
ゼノサーガ エピソードⅡは不評ではあるが冒頭だけ見てると何故、不評なのかは分かりづらい。
よく通説として挙げられている四八(仮)前と後で賞の質が変わるっていうのがひしひしと感じる。
初期はガッカリゲーを入れることが多い。翌年も翌々年も一緒である。
大体はビジュアル的に分かりづらいものとシリーズを信じてガッカリの2つである。
*1:おぎやはぎは一般審査員からの点数が低かったがハリガネロックは点数が高かった
*2:ウマ娘プリティーダービー絶賛視聴中のため