映画
ジャンル:冒険,SF
備 考:Prime Videoで視聴
一言感想
海の話だけどテーマは機械 ただドラえもん映画では難解
感想
1983年に公開された映画ドラえもん。
大魔境と同じで前編は海底のキャンプであり後編は国vs戦争の残骸の話である。
海底鬼岩城と書いてあるがテーマはAI、海洋汚染、対立という現代的であり社会派な作品である。
それ故、子供向けの映画ではあるが難解ではある。当時の人からすれば結構難しい話であろう。
前半は楽しい海底キャンプであり楽しく探検やバーベキューを楽しむ。簡単に言えば海底ゆるキャン△である。しかし映画ドラえもん。緩いキャンプ程度なら日常話でいい。
後半は海底にある連邦のムー連邦とアトランティス連邦の話である。
急にシリアスになるので怖くなる。
ストーリー
夏休みに海に行くか山に行くかで揉めるドラえもん一行、見かねたドラえもんは海と山どっちも楽しめる海底でキャンプすることを決める。
とにかく前半は冒険でもないし仲間とはぐれる事も無いのでドラえもん映画一、平和な前半である。
後半になると平和であった話は全く変わる。人工知能や戦争、そして海洋汚染の話になる。
これは冷戦真っ只中にあった1983年だから作れた話でもある。しかし当時の人に人工知能は全く理解できないだろう。
やっとリメイクしたのもウクライナ侵攻やパレスチナ問題で平和から離れ始めた&ChatGPTや生成aiが発達した現在だからと推測する。
平和な時代、もしくは人工知能が実用レベルじゃない時代にそういった映画は出来ないだろう。
キャラクター
大魔境ではジャイアンがリーダーだったが今回からドラえもんがリーダーである。
それから大体の作品はドラえもん主導で冒険が進む。
そしてジャイアンとスネ夫は普段よりはマイルドではあるがいつも通りであり、終盤につれて映画のジャイアンになる。
これは監督が変わったことも影響していそうである。
前作までは西牧秀夫さんだったが藤子・F・不二雄先生との世界観の違いから大魔境で降板、今回は芝山努さんである。
なのでいつも通りの日常がいきなり変わっていく感じがある。
そして芝山さんは藤子先生の世界観にピッタリだったのか大山ドラ大長編の最後の作品まで監督を務める。
ひみつ道具
今作は特殊な一つのひみつ道具を除き、大体はいつものひみつ道具である。
それが水中バギーである。ただのバギーのように見えて実は人工知能搭載かつ水中走行可能という凄いバギーである。
ただ口が物凄い悪いので皆も反抗的になる。その中で唯一、丁寧に接した人がいる。
しずかちゃんだ。彼女だけは唯一バギーをちゃん付けで呼んだりバギーを庇ったりしている。
なのでバギーもしずかちゃんには心を開いている。
戦闘
今回は1~2作の戦闘と同じように「いかに武力を使わずに巨大な敵に立ち向かうか」である。
これもネタバレになっては行けないのでヒントだけ言う。ヒントは初代ゴジラ的なメッセージがあるし終わり方も近い事である。
ただ人間ではない。それだけである。
声優
今回、危険な兵器であったポセイドンを演じたのは富田耕生さんである。
ドラえもんに詳しい人なら驚くだろう。日本テレビ版ドラえもんの初代ドラえもんの声優である。後に野沢雅子さんになるが。
つまり大山のぶ代さんは3代目であり、水田わさびさんは4代目である。
シーズン1のTRICKのエピソード3のようにリング0(仲間由紀恵)vsらせん(佐伯日菜子)の貞子対決だったように今回は日テレvsテレ朝のドラえもん対決である。
総評
今回は海底と戦争の話だった。現に第三次世界大戦の気配がする今でこそ見てほしい。
今まで見ていた初代ゴジラ、ミュウツーの逆襲、そして海底鬼岩城には共通点がある。
人間のエゴでこうなったという点だ。水爆実験に翻弄されたゴジラ、無理やり生み出して戦わされたミュウツー、そして危険な兵器に脅かされる海底人である。
意図せず人間を考えさせられる映画の連続になってしまった。
そしてこの映画は来年リメイクされる。しかしバギーの声優が男性の三ツ矢雄二さんから女性の広橋涼さんに変わることで論争が起きた。
しかし広橋さんは男女どっちの声も出せる声優なので機械感があるバギーに適していると感じる。
これまで古代→宇宙→魔境→海底と行ったが次回は冒険せずに日常が変わる系である。
勿論、最後は冒険するが。
これは海底鬼岩城とは違い、のび太の恐竜の次にリメイクされた。