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曲レビュー5 子供たちどうも

アルバム

  タイトル:子供たちどうも

アーティスト:P-MODEL

収録アルバム:IN A MODEL ROOM

一言感想

P-MODELでは初期だけのギター主体の曲 1984年の影響が分かる

感想

IN A MODEL ROOMの5曲目。

今回も「社会風刺的な曲」である。

P-MODELでは珍しいギター主体の曲でありギターの音がジャカジャカとなっている。

そして今回は1984年でしか用いられていない単語が出てくる。

このアルバムが1984年の影響を受けていると分かる。

曲調

曲調はかなりロックしている。P-MODELでは珍しい純粋なロックである。

ギターが最初から鳴っておりシンセサイザーの音があまり目立っていない。

ここまでギター主体の曲はP-MODELでは珍しいのではないか?

そしてこれもギタリストが2人必要な曲である。

よく聞くとギターの音が2つに聞こえる部分がある。

歌詞

一見すると「悪い大人が自由を縛るから子供は気を付けて」的な歌詞に聞こえるが本来同じ立場なはずの友達という言葉が引っかかる。

つまりこれは「相互監視社会だからあらゆる物に子供は気を付けて」という歌詞であろう。

そして二重思考という単語。これは1984年という小説に出てくる単語で「相反する2つの考えを何の疑問も抱かず受け入れる」という意味である。

つまり「自分の身を犠牲にして子供を助けたい」というのと「子供よりも自分優先」という2つの考えを何も疑問も抱かずに受け入れるという事である。

今回は「とりあえず誰も信じるな!」という強いメッセージが込められている。

ライブアレンジ

ライブでの演奏歴は初期と凍結ライブだけなので少ない。

最初にバスドラムのカウントから始まり、ギタリストが2人いるパートはジャンという所はシンセサイザーが代替している。

そして気持ち速めに演奏している。これは初期のライブあるあるかもしれないが。

総評

5曲目も社会風刺的な曲である。

一つ思ったのは、この曲は「歌詞を難解にすればビストロンにもありそうだな」と言うことである。

ビストロンも1984年の影響を受けているアルバムだが、それに匹敵するくらい1984年の影響を感じる。

まぁIN A MODEL ROOMはこういう曲は結構見かけるが。