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ゲームレビュー28 ゼルダの伝説

ゲーム

タイトル:ゼルダの伝説

ジャンル:アクションアドベンチャー

対応機種:FCD,FC,3DS,Wii,WiiU,Switch

発  売:任天堂

備  考:Nintendo Switch Online版をプレイ

一言感想

今のゼルダに比べて物凄く不親切

感想

ゼルダの伝説シリーズの1作目。

ゼルダの伝説といえば

  • 任天堂のゲームの中では広いワールドだが次の目的地は教えてくれる
  • 基本的な操作を覚えた後に剣を手に入れる
  • 多彩な寄り道

など色々と親切な要素や寄り道要素が多いゲームだが、このゲームは

  • 広いワールドだが誰も次の目的地を教えてくれない
  • 最序盤で剣を手に入れる
  • 寄り道要素が少ない

と結構不親切で一本道なゲームである。

謎解きも全くヒントがないのも今のゼルダと違う。

さらに回転斬りやジャンプ斬りのような剣術もない。

なので時のオカリナ以降の3Dゼルダから入った人は取っ付きづらいかもしれない。

しかし、ファミコンの中では珍しく本格アクションアドベンチャーゲームな上ゼルダの伝説の時系列を理解するためには遊ぶ必要があるゲームなので。

ファンや当時のアクションアドベンチャーがどうなのか知りたい人はやった方が良い。

ストーリー

説明書にストーリーがある。

ガノンが復活してトライフォースを奪いゼルダ姫をさらった。

今のゼルダの伝説と全く変わらないストーリーである。

しかし気になったのは

という「今のゼルダと違う点」が多い。

因みに「ガノンドロフ」と「ガノン」の違いは人間の姿魔物の姿かである。

ガノンドロフの登場とインパの姿の登場は64の時のオカリナまで待つ。

そしてリンクが旅人という設定も驚く。

実はリンクは最初から勇者ではなく大体は一般人*1から始まる。このゲームも同じく一般人である。

因みにリンクは作品ごとに違う人物という設定である。同一人物ではない。

ステージ

とにかく広い。というかゼルダシリーズは全部広い方であるが。

しかもノーヒントなので最初は何処に行けば良いのかわからないが実は説明書に載っている。このゲームは説明書が重要なゲームである。

ただNintendo Switch Onlineなどは説明書がないがファミコンミニの公式サイトにあるので使ってほしい。

ブレワイとティアキンを除くとダンジョンへ行くのは誘導があって大体は一本道であるが、このゲームは最初から色々なダンジョンを選べる。

ただしLEVELの通り最初は1から選ぶべきだ。

そして今のゼルダと違うのはダンジョン全体のマップが一つの絵である。

この要素は次回作では無くなるので面白い要素ではあったが簡単になってしまう要因ではあったと思う。

今では爆破できる壁は剣の音で判断できるが、このゼルダは壁と剣に当たり判定がないので音で判断できない。

なので手当たり次第爆破しないといけない。この要素は神々のトライフォースになって登場する。

リンク

この頃は装備できるアイテムが少ない。さらに今と挙動が全く違う物も多い。

弓矢はあるが矢は店で買う上、消費するのは矢ではなくルピーである。なので金が無いと矢が撃てない。

さらに今では空中の敵を倒すのに必須なブーメランだが、この頃は空中の敵を止めたり倒せない。

ただ地上の敵を止めることしか出来ない。今だったら便利なアイテムではあるが。

そしてリンクと言えば「緑の服」だが、このゲームは大体は「青の服」で登場する。

何故なら「防御力増加アイテム」を装備すると青の服になるからである。

そして剣も変わっている。今のゼルダの最強武器はマスターソードだが、このゲームはマジカルソードである。

さらに最強武器を手に入れる際は試練があったり話が進んだりするが、このゲームはハートの数で手に入れられるためアッサリとした入手である。

もう一つ言うなら最初の剣もアッサリとした入手である。今のゼルダの場合は剣術の練習があったり基本的な操作を学んでから手に入る。

このゲームは最初に洞窟が入ってすぐ手に入る。その代わりAボタンを押すだけなので単純ではある。

敵の種類は多いように見えて少ないほうだ。大体は色違いである。

面白いのは敵の挙動や形こそ違うが名前が同じ敵が後の作品にも出ている点だ。

例で言うならモリブリンは銛を投げる敵から銛を持って近距離で戦う敵に。

唯一あまり出ていないのはライネルである。ゼルダの伝説でも最強の敵である。

そのため3Dゼルダではティアキンだけに出ている。

今のゼルダはボス敵は頭を使って知恵で弱点を見つけるボスが多い。

ただ、この時期のボスはとにかくゴリ押しでも大丈夫なボスである。

一応アイテムを使って倒すボスもいるが大体はゴリ押しで倒せる。

難易度

難易度は高い。とにかくノーヒントである。

次の目的地を手探りで探したりノーヒントで謎を解かないと行けない。

一応ヒントを教えてくれる人はいるが、あまりにも抽象的すぎるので分かりづらい。

さらに後のシリーズとは比べ物にならないくらいルピーを使う。

一応、大量のルピーを内緒でくれる敵がいるが、その場所もノーヒントである。

今やったら不親切な部類である。ファミコンのゲームだからしょうがないが。

総評

今のゼルダは親切で初心者でも簡単にできるようなゲームだが昔のゼルダは不親切である。

親切なゼルダになるのは64の3Dゼルダ以降でGC風のタクトで親切なゼルダに本格的になる。

因みに次の作品も2Dゼルダだが今度は「横スクロールアクション」である。

これもまた高難易度である。

*1:ブレスオブザワイルド、ティアーズオブザキングダムは最初から勇者