ゲーム
タイトル:スーパーマリオワールド
ジャンル:アクション
発 売:任天堂
備 考:Nintendo Switch Online版をプレイ
一言感想
マリオシリーズの中でも1,2位を争う名作 ここで2Dマリオは一旦幕を下ろす
感想
スーパーマリオブラザーズシリーズの4作目。これから機種がスーパーファミコンに変わる。
局所だけながらセーブが出来たり、新たなアクションスピンジャンプが追加されたり、新キャラクターヨッシーが追加されたりと今までのマリオシリーズの集大成みたいな感じがする。
そして敵も何度も踏まないと倒せない敵やスピンジャンプでしか倒せない敵も増えた。
かなり多彩なマリオであり2DマリオはDSでリブートされるまで、これが最新作であった。
その完成度の高さから本作を改造したマリオ、いわゆる改造マリオも多い。
日本ではマリオメーカーの登場などにより下火になったが今でも海外では新しい敵や雰囲気をガラッと変えた改造マリオが流行っている。
ストーリー
今作もストーリーは作品で語られる。
今回の舞台はいつものキノコ王国ではなく恐竜ランドである。
なのでヨッシーも救う。前作の王様や前々作のキノピオ枠がヨッシーである。
キャラクター
ヨッシーが追加された。マリオシリーズでは珍しい乗り物枠であり舌で食べ物や敵を食べたり、物を口に加えて吐き出せる。
今では派生作品含むマリオシリーズでヨッシーが収録されていないゲームを見つけるほうが難しいレベルの人気キャラクターだがスーパーファミコン以降という比較的若手である。
ファミコンにヨッシーのたまごというゲームはあるが、これはスーパーマリオワールド発売以降の作品である。
因みに次回作では隠しキャラに近い扱いになってしまう。むしろ派生作品の方が扱いが良い。
ステージ
今までの作品は8面あったが今作のメイン面は7面しかない。そしてステージ数も少ない。
その代わりステージを周回しないといけない面や長い面とかもあるためボリュームは前作の2倍以上はある。
あくまでメインの面だけの話であり難しいステージが中心のボーナス面も増えている。
今作のステージは普通のゴールだけではなく隠しゴールもある。
隠しゴールの場所も様々であり鍵を探して鍵穴に近づける、ゴールの後ろのゴールなど色々なところに隠しゴールが隠されている。
隠しゴールを見つけると通常行けるルートではなくスイッチや隠しステージが見つけられる。
特にスイッチは隠しゴールを見つけるために必須なので隠しゴールを見つけることも意外と重要である。
ただ一部の面ではヨッシーを乗り捨てしないと隠しゴールに到達できない面もある。
アイテム
マリオ3にあった葉っぱの変わりに今回はマントが追加された。
空を飛べ、マントで滞空出来るというしっぽマリオと性能は変わらない。
なので実質葉っぱを世界観に合わせた版である。
実は今作は他のマリオシリーズに比べて変身が3つと少ない。
変身に使う容量を削ってコースを長くしたようにも見える。
敵
今までの作品に出た敵の大多数はリストラされ違う敵になった。
クリボーすらリストラされクリボンへと変わった。
残っているのはジュゲムとノコノコ程度である。
しかしノコノコの設定が変わっており本体と甲羅が分離されており、ノコノコの甲羅は取り外せることが判明した。
さらに色によって性能が変わらなくなり甲羅の色によってヨッシーの食べたときのアクションが変わるだけである。
ジュゲムも味方と敵の中間になり始め、あるステージでは1UPキノコをぶら下げている。
アクション
今回はスピンジャンプが追加された。しかも、このジャンプは物凄く使い勝手がいい。
なんとスピンジャンプはトゲゾーなどをスピンジャンプで踏んでもダメージを受けない。
頑張ればスピンジャンプだけで耐久も可能だ。
しかしジャンプは低い。そこだけは要注意である。
グラフィック
単色のベタ塗り系だった前作とは違い1キャラクターに様々な色を使っている。
ファミコンの時代とは全く違い、かなり色鮮やかになった。
そしてマップもシンプルなマップからRPG的なマップになっている。
ただし、そのマップが採用されているのは本作のみでNew系列はマリオ3のマップに近い。
音
使える音が限られているファミコンと違いスーパーファミコンの音は色々選べる。
何故なら小さい波形のサンプリングで曲を作れるようになったからだ。
音声ファイルを丸々入れられるまで容量が向上するまでは主流だった音である。
今までの電子音バリバリのファミコンマリオとは違い柔らかい音が多い。
音だけで冷たい世界から温かい世界へとイメージが変わるのは興味深い。
難易度
難易度は中くらいである。ここから難易度調整が成長曲線に合わせた難易度になった。
ブロス系との強制戦闘は無くなりブンブンもリストラされた。
ただ踏みつけるだけで良かった中ボスのコクッパ一味が
- 3回踏む
- 土管に現れた正しいものだけ踏む
- 何度も踏んで場外へ
と多彩になったので難易度が上昇した感じはある。
そして後半の面は流石に難しい。ここから本性を表してくるってくらいには。
総評
流石は「マリオシリーズの中でも1,2位を争う最高傑作」である。
今やっても楽しいゲームである。そして今のマリオにも近い。
しかし、この後マリオシリーズは波乱万丈である。
前機種ファミコンでは3作*1も出していたのに対しスーパーファミコンでは1作しか出していない。スピンオフのスーパーマリオカートやマリオペイント、マリオとワリオなどマリオを冠したタイトルは出ているが純粋なアクションのマリオは出てこない。
そして次世代機のニンテンドー64になって新作のスーパーマリオ64が登場するが3Dになったことでアクションの方向性が変わり2DアクションのマリオはDSのNew スーパーマリオブラザーズが出てくるまで約16年も新作が出なかったのである。
理由としてスーパーマリオ64も「マリオシリーズの中でも1,2位を争う最高傑作」なのである。
完成されすぎて3Dアクションのマリオ中心になるのも頷く出来である。
*1:USA含むと4作