記事
記事名:「『ファイナルファンタジー』はターン制に戻せば1000万本売れる」と、大ヒットRPG『バルダーズ・ゲート3』開発者がつぶやき議論白熱。そう単純ではなさそう
リンク:https://automaton-media.com/articles/newsjp/final-fantasy-baldurs-gate-3-20250715-349368/
一言感想
ATBも伝統がある事を無視している バルダーズ・ゲート3も異端的といえば異端的
感想
バルダーズ・ゲート3のパブリッシングディレクターがファイナルファンタジーをターン制に戻せば1000万本は売れると言ったポストを取り上げた記事である。
FFがターン制を最後に採用したのはFF3であるので伝統的と言われると?となってしまう。
そして思ったのはバルダーズ・ゲート3自体も普通のRPGではないので普通に言ってる事が?になってしまうところである。
もしバルダーズ・ゲート3が異端的ではないRPGなら論争は起きていなかったと思う。
これはポストした人と日本で意見してる人の中でイメージの乖離が起きているような感じがする。
ターン制とアクティブタイムバトル
ターン制というのはドラゴンクエストとかでお馴染みの自分のターンと敵のターンがある言わばボードゲーム的なシステムである。
勿論、FFも3までは採用していた。4以降はアクティブタイムバトルというリアルタイムなバトルへと変わった。
そうスクウェア・エニックスやFFファンにとってはアクティブタイムバトルの方がFFの伝統的なバトルシステムだと言ってもおかしくないのは分かるだろう。
そんなFF3以前のシステムしか知らないのはおかしいので変だと思ったがポストを見てある翻訳ミスに気づいた。
翻訳ミス
AUTOMATON側の翻訳ミスにより少し湾曲された感じになってしまった。
AUTOMATON側は
クラシックな『FF』シリーズを数多くプレイしている
と書いているがパブリッシングディレクターのポストした内容をよく見てみると
Been playing a lot of OG Final Fantasy
このOGというのはOld Girlという意味ではなく初代や元祖という意味があるOriginal Gangstaの略である。
それを踏まえて翻訳してみると
初代ファイナルファンタジーを沢山遊んでいるところだ
そう、これは昔の全てのFFを遊んで思った感想ではない。初代だけを遊んで思った事を言っている。
その上で伝統的なFF体験と言っている。
言いたいことは分かるだろう。これは昔のFFを沢山遊んでいる人の意見というより初代だけを沢山遊んでいる人の意見である。
翻訳ミスのせいで色々なFFシリーズを遊んでいるように見える。
バルダーズ・ゲート3とExpedition 33
バルダーズ・ゲート3の場合はターン制ではある。ただし皆が想像しているような敵と味方が一緒に行動して戦う系のRPGではない。
どっちかと言うとファイナルファンタジーではなくファイアーエムブレムのシステムに近い。
行動範囲内にいる敵に近づきコマンドで攻撃を選んで戦うスタイルのRPGだ。
いわゆる普通のRPGではない。ここは一応言っておく。
Expedition 33も同じくターン制だ。ただしこれも一癖もあるタイプのRPGだ。
これもファイナルファンタジーっていうよりスーパーマリオRPGに近い。
この2作品を見て思った。本来伝えたいイメージとポストを見たユーザーで乖離が起きている事を。
乖離
ポストした人が想像しているターン制というのは「敵のターンと味方のターンはあるが戦闘方法や回避方法は特殊でも構わない」という感じのターン制である。
ポストを見たユーザーが想像しているターン制というのは「敵のターンと味方のターンがあり戦闘方法も攻撃と魔法しかない古典的なRPG」だと思っている。
なので言ってる事は懐古主義のように映ってしまう。実際はターン制であれば戦闘は何でも良いのだ。
そこだけは言っておきたい。
総評
イメージの乖離のせいで論争が起きた感じのポストである。
古典的RPGを想像してしまったせいで起きた論争だとは思っている。
そしてAUTOMATONによる翻訳ミスのせいで分かりづらくもなった。
実際にやっているのは初代FFだけである。
因みにターン制は外伝作品なら大々的に導入している。
ブレイブリーデフォルト、光の4戦士、魔界塔士 Sa・Gaなど。
そしてファイナルファンタジータクティクスも。