ゲーム
タイトル:レイトン教授と悪魔の箱
ジャンル:謎解きアドベンチャー
発 売:LEVEL5
一言感想
ナゾが数学的すぎる ストーリーは前作超え
注意
今回は問題変更やフリガナがないオリジナル版のレビューです。
フリガナや一部ナゾが違うだけの「レイトン教授と悪魔の箱 フレンドリー版」や「レイトン教授と悪魔の箱 HD」をまとめます。
さらにロンドンの休日というおまけがありますが、それは違う機会にレビューします。
感想
レイトン教授シリーズの2作目。
今回から
- ナゾのみの共通キャラクター
- 調べる時の音とナゾを発見した時の音が違う
- 深まるナゾを解決したら自動的に遷移
- 章の始まりのみに一枚絵が挟まる
と前作以上に操作がしやすくなった。さらにメモも問題自体に書くのではなくメモ項目から選べるようになった。
ただナゾが冗談抜きで難しい。殆どが数学的な思考が必要な問題である。なので今作はヒラメキというより知識ゲーになっている。
そのためヒラメキ=レイトン教授だと考えている人はこの作品は駄作に見えてしまうだろう。
ただストーリーは普通にいい。少々ご都合主義みたいなシナリオにはなっているが。
ストーリー
レイトン教授とルークが悪魔の箱の謎を解くためモレントリー急行に乗る。
今回も最後に大きなどんでん返しがある。ネタバレになるので言えないがヒントは海に眠るダイヤモンドと地獄の門である。
何で鉱山?や海に眠るダイヤモンドが関係するの?って思うが実は海に眠るダイヤモンドの応用編みたいな話である。
なので海に眠るダイヤモンドを見ていれば途中から察せる。
やっぱりレイトン教授は武闘派である。今回は攻撃シーンがある。
キャラクター
前作は飾り的扱いだったチェルミー警部が本格的に登場する。
チェルミー警部は言わばレイトン版矢部謙三である。別にカツラという意味ではない。
トンチキな推理を披露したり変なこじつけをしたりと矢部みたいな事をしている。
ただ矢部と違うのは矢部は教授の上田にリスペクトはあったがチェルミーはレイトンに一切のリスペクトはない。
そこが違う点である。
更に今作はナゾ限定のキャラクターも出てくる。これはナゾだけで使い回されるキャラであり本編には全く出てこない。
言わばエキストラみたいな役である。
声優
前作と同じでレイトン教授は大泉洋さんでルークは堀北真希さんである。
今作はこの2人以外にも芸能人声優は存在している。
大沢たかお、アメリカザリガニ、大後寿々花さんなどが声優をしている。
ただ今回も芸能人声優一辺倒ではなくちゃんと本業声優も使っている。
これくらいがバランスの良い使い方だが次回作になると芸能人声優だけになり始める。
因みに本作は大泉洋さんと同じTEAM NACSのメンバーである安田顕さんも声優をしている。
意外と分かりづらいので是非、声だけで探してほしい。
ナゾ
前作と同じで多湖輝さんが作っている。前作のような頭の体操からの引用は無くなり書き下ろし問題と古典的なパズルやクイズである。
古典的なパズルは
程度になった。しかし多湖さんはミスをした。アルゴリズムとして研究されているもの全てをナゾにしてしまったのだ。
ここら辺を見ればプログラミングで解けてしまう。ハノイの塔に至ってはプログラミングの練習教材みたいな側面もあるので色々なサイトにソルバーがある。
なので実は前作の不思議な町の古典的なパズル群もそうだったが、これらのパズルは難しい問題ほど(オリジナルの解法が使えるので)ネット検索で簡単になるのだ。
それ以外のナゾは前述の通り数学的な問題が多い。数学どころか幾何学の範囲も出てくる。
さらに言うと中学数学程度の知識は必要である。このゲームは高校入試レベルの数学は出してくるので。
今回は自分で試せる謎解きも存在する。後々のリモートリアル脱出ゲームの先駆けみたいな事をしている。
ステージ
本作は鉄道を使って様々な場所へ行くみたいなストーリーっぽいが実際は2駅しか行かない。
しかも街を探索している時間のほうが長い。
鉄道が関与するのはオープニングと最初の駅の休憩くらいである。
総評
ストーリーが良いのにナゾの難易度で台無しであった。
今作は普通に入試レベルの問題を涼しい顔で出してくるので頭が痛くなる。
さらに数学以外のナゾは意地悪な引っ掛け問題が多くを占める。
正直、前作の方がナゾは良かった。ちゃんとバランスが考えられていたので。
次回作は反省したのか数学的な問題は少なくなり誰でもヒラメキで解けるような問題が多くなっていく。
そして次回作で完結編である。超文明Aの遺産で最後じゃないか?って疑問を抱く人もいるだろうがその時のレビューで話そう。
なお、期待された新作は延期が発表された。そろそろ今田美桜ルーク&QuizKnock考案のナゾが見たいのに...