ゲーム
タイトル:レイトン教授と不思議な町
ジャンル:謎解きアドベンチャー
発 売:LEVEL5
一言感想
ナゾが有名だがストーリーもいい 日本語の読解力が必要
注意
今回は問題変更やフリガナがないオリジナル版のレビューです。
フリガナや一部ナゾが違うだけの「レイトン教授と不思議な町 フレンドリー版」や「レイトン教授と不思議な町 HD」をまとめます。
感想
レイトン教授シリーズの1作目。
最初の作品なため結構、違う部分がある。
- ナゾのみの共通キャラクターがいない
- ナゾの毛色が全然違う
- 調べる時の音とナゾを発見した時の音が共通
- 深まるナゾを解決しても自動で遷移しない
- 章の始まりと終わりに一枚絵が挟まる
など、些細な違いからシステム的に不便な部分もある。
しかし、殆どが次回作で改善されている。
そして肝心のナゾであるが文章問題や数学問題が主になっており、ひらめきで解けるようにはなっているが難しい物は難しいし一部の問題は見つけたものをフリーハンドで書き込むなど操作が不親切なものがある。
本当に見て欲しいのはナゾよりもストーリーである。ストーリーだけ見てもいいゲームである。
起承転結はちゃんとしているし伏線は続編に丸投げしないで全部回収する。
ストーリー
レイトン教授とルークがラインフォード氏の遺言にある黄金の果実を探すために町を調査する。
このシリーズと言えば最後に大きなどんでん返しがある。
ネタバレになるので言えないがヒントはトゥルーマン・ショーである。
因みにラストに出てくる人は何故かシリーズの恒例になっている。
さらにレイトン教授は意外と武闘派である。どのシリーズでも攻撃シーンやアクションシーンがある。
声優
声優が豪華である。レイトン教授は大泉洋さんでルークは堀北真希さんである。
しかし一番はこのゲームは芸能人声優だけを使っていないところである。
というより今作はレイトン教授シリーズの中でも芸能人声優は2人だけという作品であり、殆どが本職声優である。
とは言っても声優も豪華で田中敦子さんや能登麻美子さんといった一流の声優が勢揃いである。
悪魔の箱でも芸能人声優は少ないが最後の時間旅行位になると予算が増えたのか芸能人声優の比率が高い。
ナゾ
ナゾは全て多湖輝さんが作っている。後の作品ではオリジナルパズルや書き下ろし問題の方が多いが初代は頭の体操シリーズからの引用や古典的なパズルやクイズが多い。
特に古典的なパズルやクイズは多く
- 油分け算
- エイトクイーン
- マッチ棒クイズ
- 箱入り娘
- 川渡り問題
などが出てくる。特にエイトクイーンや油分け算に至ってはジャンル違いが何問もある為、水増し感が否めない。
流石に多湖さんもそれはよくないと思ったのか次回作の悪魔の箱は古典的なパズルは3種類しかない。
そして最後の時間旅行ではオリジナルが多くを占める。
もう一つ思ったのは頭の体操シリーズの焼き直しが多いからか日本語じゃないと破綻してしまう問題が多い。
後の作品では英語だろうと文章のからくりが変わらないナゾも多いが、今作は日本語だからできるダジャレ問題や引っ掛け問題が数多く占めている。
初代から海外でも発売されているシリーズなのでローカライズが大変なのは目に見えている。
余談だが箱入り娘系のパズルはその後のレイトン教授シリーズに頻出する。そして最後のナゾは全ての作品で難解箱入り娘で終わる。
総評
最初のレイトン教授であるがまだ頭の体操と古典的なパズルに引っ張られている感じがする。
しかしシステム部分はまだ未完成なところもあるがストーリーが良い。
さらにナゾも結構頭を使う。
そして大泉さんと堀北さんの演技力の凄さが判明する。
このシリーズは多湖輝さんの死去と堀北真希さんの結婚に伴う芸能界引退というダブルパンチで一時期レイトン教授シリーズは別の人がクイズを作ったスピンオフ1作とリメイク3作が発売されただけで音沙汰がなかった。
そのまま終わるかと思っていたら、QuizKnockが問題を作りルークの声優が今田美桜さんに決定して新作を作っているが近年のレベルファイブの開発速度が遅いためいつ販売するのかが不明である。