動画
動画名:「懐かし」のグラフィックの仕組み パート 1—Commodore とファミコン
投稿者:The 8-Bit Guy
備 考:海外の動画 日本語字幕あり
一言感想
当時のグラフィックを再現したいならこれを見て!part1
感想
当時のグラフィックを説明した海外の動画である。
英語の動画だが日本語字幕はあるので日本人でも見てほしい。
最初はカラーセルの話で「各セル2色しか表示するモード」と「各セル4色に拡張できるマルチカラーモード」と「スプライト」の話である。
大体がコモドール64の話であるがファミコンにも通じることがある。
何よりも見てほしいのが途中に出てきた「色の制限がある中、物凄い精巧に描かれた絵」2つである。
最初の絵は「各セル2色」で2つ目の絵は「各セル4色」で描かれている。
どちらも「そんな制限があるとは思えない」ほど綺麗なので見てもらいたい。
カラーセル
だいたい想像できると思うが、この当時のパソコンやゲームはメモリが少ないので節約する必要がある。
どういう方法なのかと言うと「特定の領域を分割してセルを作り、各セルごとに色を付ける」という方法である。
ただ決めた色は変えられない上、2色しか使えないので1枚絵を作るとなると物凄い労力を使っていると想像できる。
その後に「例として出した1枚絵」のクオリティが凄い。一見すると「普通の水車小屋」に見える。
何かしらの方法でセルに何色か増やしている用に見えるがセルを分割するとちゃんと2色だけ使っているのである。
繋ぎ目を揃えるだけでなく草や葉の色に何色かきちんと使っているので、コンピューターに詳しいだけでなく相当上手い絵である。
マルチカラーモード
コモドール64の場合はピクセルが2倍になるので画質がぼやける代わりに4色使えるのである。
ファミコンの場合は元々1ピクセル2バイト使っているので4色使えて画質もぼやけない。
ファミコンで使われているということから分かると思うがコモドール64でも主にゲームで使われている技術である。
そしてコモドール64で描かれた「美しく凛々しい女性の絵」が例に挙げられている。
ビットの粗さが目立っているがやはりセルを分割すると1セル4色しか使われていない。
やっぱり画質が気になる。コモドール64の場合は実質2ピクセル使っているので画質がボケボケでありファミコンの場合は1ピクセルに2バイト使っているのでそういう事は起きない。
スプライト
もう一つの方法である「スプライト」の話である。この当時のスタイルを実践している。
- 方眼紙を8x8のセルに分け、普通に絵を描く
- ピクセルの色がついているところを1、ついていないところを0にする(0001000のような感じにする)
- 2進数を10進数に変換(上で上げた場合は8になる)
- パソコンに入力する
というやり方だ。これは海外で主流のコモドール64の話で日本で主流のMSXの書き方では2進数のままスプライトを作るスタイルが多い。
そしてスプライトはメインのカラー変更の影響を受けずに違うパラメータを変えると色や座標が変わるという例を出している。
使われている例はコモドール64版スぺランカーとスーパーマリオUSAである。
そしてスプライトが分割されている例を出しているが「4色しか表示できないファミコンなのに5色使っている」という致命的なミスをしている。
マリオの靴の色とボタンの色は一緒である。
総評
レトロなゲームのグラフィックを作りたいときに、この動画は結構ためになる。
実は触りだけの話でコモドール64の例しかしていない。ファミコンの場合は結構違う。
だとしてもスプライトの個数は覚えていて損はないかもしれない。