アルバム
タイトル:KAMEARI POP
アーティスト:P-MODEL
収録アルバム:IN A MODEL ROOM
一言感想
このアルバムで一番テクノポップな曲 後に歌詞が変わった曲
感想
IN A MODEL ROOMの6曲目。
今回は「亀有がどういう場所か」みたいな曲である。
ほとんどシンセサイザーで構成されておりギター以外は全てシンセサイザーである。
この曲は後年演奏される際には歌詞が変わっている。2番と3番であり2番は相応しくない歌詞があるので分かるが3番まで変わる理由がわからない。
ソフィスティケイテッドと同じく今の平沢さんにはそぐわない歌詞である。
曲調
曲調はテクノである。ベースとメロディ、効果音全てシンセサイザーでありドラムも生ドラムに何かの処理を施している感じがする。
P-MODELっぽいなと思うのはギターが使われている。このアルバムでは殆どの曲がギターを使っている。
ギターが使われない曲が本格的に作られるのは解凍期以降なので凍結前はどんな形であろうとギターを使っている。
ただ意外と目立たない。こういう目立たないギターの使い方は後年の曲に影響している感じがする。
歌詞
1番は普通の亀有紹介みたいな歌詞だが2番、3番で変わる
2番に「PTAのおじちゃんに僕のママは○取られた」なんて歌詞がある。エロティックな歌詞やタイトルが多いマンドレイクの頃を引きずっているような歌詞である。
そして3番は「善意でやっているように見えて実際は自己満足のため」みたいな歌詞である。
2番、3番は後年のライブでは全く違う歌詞になっている。これはケラさんと平沢さんによるバンド「此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド」による歌詞である。
今の平沢さんのような抽象的な歌詞になっており勢いだけの初期歌詞とは全く違う。
これが「真実」なら此岸のパラダイス編は「過去の夏休み」って感じがする。とにかくエモい歌詞である。
ただ、これは1987年の話であるが1985年のライブでもそうやって歌っているので恥ずかしい歌詞なのかもしれない。
ライブアレンジ
珍しくライブでは全期間で演奏されている曲である。
特に改訂期のmiburiという「体を動かして鳴らす楽器」をフィーチャーしたアレンジは有名であろう。
ENDING ERRORでは平沢さんが歌っているが他のライブでは福間さんがヴォコーダー通して歌っており、そしてサビはインストになっている。
そしてENDING ERRORでは平沢さん1人miburiだが他のライブでは3人miburiで演奏されている。
パフォーマンス重視の改訂P-MODELを代表するアレンジって感じがする。
総評
6曲目は亀有の裏側を言っているような曲である。
歌詞が変更されておりVIRTUAL LIVEという疑似ライブアルバムでもこの曲だけは此岸のパラダイス編の歌詞で歌っている。
原曲準拠の歌詞で歌っているのは初期だけである。
平沢さんからしてみれば歌えないほど恥ずかしい歌詞なのかもしれない。
本当の黒歴史なのかもしれない。