アルバム
タイトル:big body
アーティスト:P-MODEL
曲数:10
備考:ゴールデン☆ベスト版を購入
一言感想
このアルバムで活動休止するからか、なにか寂しさがある
感想
P-MODEL9枚目のアルバム。
いわゆる解凍P-MODEL最後のアルバムである。このアルバムで待機という形で活動休止する。
このアルバムを聞いてて思うのは寂しさを感じるのである。
ONE PATTERNとは違い「このメンバーで会えるのはこれで最後」みたいな感じである。
現に改訂期は引き継ぎメンバーが誰一人としていない。それどころか過去にいたP-MODELメンバーもいない。
なので、これが解凍期どころか継ぎ足ししてやってきたP-MODELとしても最後のアルバムである。
だからなのか寂しさを物凄く感じる。そして覚悟も決まっているように見える。
珍しいと思ったのはインストゥルメンタルが2曲収録されていることである。
実はJOURNEY THROUGH YOUR BODYは歌詞があったが色々な事情でインストゥルメンタルになった。
しかしライブでは歌っている。
曲調
前作と同じテクノだが今回は「明るい音」を頻繁に使っている。
前作がカッコいい系なら今作はポップ系である。
ギターの比重も前作よりも少なくなっている。シンセソロの方が多い。
そして前述の通り寂しさというのを感じる。
卒業式みたいに明るいけど何か寂しさを感じる雰囲気がある。
HOMO GESTALTは特にお別れみたいな感じがする。
因みに凍結前最後の曲も培養前最後の曲も別れを感じさせない曲が多いので、これは異例である。
歌詞
「コンピュータ技術賛美」から「SF的な歌詞」へと変わった。未知の惑星を冒険しているSFっていう感じがする。
未知の惑星を色々旅行して異星人や変わった植物、洞窟を探検しているみたいな気分になれる。
このアルバムはPerspective並に難解な歌詞が多いが、これは単に僕がモチーフの小説を知らないだけかもしれない。
「人間以上」という小説をモチーフに作られている。これもSF小説である。
しかしタイトルを聞いても全くピンとこない上、Wikipediaを見ても内容が少ない。そして小説自体も再版しておらずプレミア状態と今確認するのは難しい。
そのため、こんなシンプルな感想になってしまう。
ライブ
実は、この頃ライブの資料や録音が少ない。ネットに上がっているのはBig body tourの音源、ポップジャムのライブ映像、そして待機の音源だけである。
更に写真も少ない。ラバースーツが一新され図形がくっついてる衣装へと変更した。
このアルバムの曲はライブではアレンジされているのが多い。
ドラムソロが加わったりシンセソロが変わっていたりする。
改訂期にも演奏されており物凄くアレンジされている。
なのでちゃんと演奏されている曲は少ないかもしれない。
総評
これで解凍は終わる。このアルバムは前作と違って人気が無いように見える。しかし名曲揃いなので聞いてほしい。
さらに最近のライブでもやっている。
次回作からは改訂期へ突入する。今度もテクノだがクラブミュージック系からもっとディープなテクノへと変わる。
その前にソロで2アルバム出しているので次回はそれを紹介する。
曲別レビュー
- CLUSTER
- CHEVRON
- BIIIG EYE
- BIG FOOT
- 時間等曲率漏斗館へようこそ
- JOURNEY THROUGH YOUR BODY
- 幼形成熟BOX
- BURNING BRAIN
- BINARY GHOST
- HOMO GESTALT