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シングルレビュー3 LAYER-GREEN

シングル

  タイトル:LAYER-GREEN

アーティスト:P-MODEL

    曲数:3

    備考:電子悲劇/~ENOLA (+6)を購入

一言感想

2,3曲目はいつも通りだが1曲目は爽やかで穏やか

感想

P-MODELの7枚目のシングル。これが最後のシングルである。

全ての曲がヘビーだった前作とは違い、今作は1曲目は爽やかである。

ただ2,3曲目はいつも通りのインターネットの負の側面を見た感じである。

1曲目の爽やかさのお陰でシングル全体が中和されているように感じる。

そして1曲目は歌詞も穏やかである。まるで1曲目と2,3曲目が違うシングルに入っているような。

曲調

ドラムの音が軽くなった。前作の重いビートよりも軽やかになったので曲が爽やかに聞こえる要員である。

さらにトゲトゲした電子音を使わなくなり丸い電子音やストリングスが主体になった。

ギターはさらに使われなくなり間奏もシンセソロでありAFFIRMATIONの一部しか使われなくなった。

一番テクノテクノしてるシングルである。

歌詞

インターネットを彷徨ってやっと見つけたユートピアみたいな歌詞である。

ネットを海にサイトを陸に例えているのは昔からだが今回はそれを再確認される。

他の2曲は「陰謀に気づいて追われる」や「インターネットのBBSを抽象的に言った」みたいな歌詞である。

ライブ

上領さん脱退後に新しい人間のドラマーは入れなかった。そう人間のドラマーは。

どういう事かと言うとバーチャル・ドラマーを加入させたのである。

P-MODELのオリジナルメンバー、田井中貞利をかたどったTAINACOである。

ドラムマシンのビートに合わせてドラムを叩く。今の時代でも斬新だが、これは1997年の話である。

パソコンの性能も今と比べて全く良くない時代である。しかし時代が追いつけてない感は多く動きもぎこちない。

高画質&パソコンの性能が向上した現代でTAINACOを復活させたらどうなるかは気になる。

何かの拍子でTAINACO改が出てきたら衝撃的な意味とCGや技術の向上の両方で驚くだろう。

総評

前作の重い感じはなくなり若干、軽くなったシングルである。

これでシングルが終わり次はアルバムである。

実はシングル2枚とアルバム1枚で同じストーリーを共有している。

日本コロムビア時代最後のアルバムでありツアーも盛大になっている。

特にツアーの規模はP-MODEL史上最大のライブである。

そしてアルバムにはシングルのアレンジ版もある。

曲別レビュー

  • LAYER-GREEN
  • BA-DA-DHA
  • AFFIRMATION