アルバム
タイトル:オハヨウ
アーティスト:P-MODEL
収録アルバム:LANDSALE
一言感想
歌詞が抽象的すぎて難しい P-MODELとしても珍しい曲調
感想
LANDSALEの1曲目。
初めから物凄い難解である。
難しめの歌詞、シンセサイザーやベースがない、そして難解な歌詞である。
何を言ってるのかが全くわからない。
この曲はウルトラヴォックスの「My Sex」のオマージュらしい。現にストリングスのフレーズは似ている所がある。
他にも難解な歌詞という点でもオマージュである。
ただMy Sexはラップ風でありオハヨウは朗読風なのが違う点である。
曲調
ピアノとギターとストリングスとドラムだけで作られておりベースは一切出てこない。
そもそもP-MODELでストリングスとピアノが出てくる時点でおかしい曲ではあるが。
ストリングスはメロトロンやストリングマシンではない生ストリングスである。
この頃は横川理彦さんは加入していないので外部の楽団が協力している。
歌詞
この曲の歌詞は抽象的だが実は注目されたくないのに何故か注目されてしまうっていう寂しい歌詞である。
解釈は色々とあると思うが僕は急に人気が出てしまったP-MODELのことを歌っていると思っている。
現にこのアルバムの後は方向性をガラリと変える。ついてくるファンを見極める為にだ。
そして歌い方が珍しい。やる気なさそうに淡々と歌っている。ここまで気だるそうに歌っているのはP-MODELの曲では珍しい。
ライブ
初期どころか全期間のライブで全くやらない曲の代表格である。
初期のライブでも数回しかやっていない。
中期以降にやっているのはSCUBAに収録されている続編のオハヨウIIである。
次に出てくるのは改訂期である。改訂期になるとギターがストリングスのフレーズに変わったりピアノのフレーズがシーケンサーになったりと変更点は色々あるが一番はポップになった所である。
アップテンポになり歌い方も普通の歌い方になりオハヨウIV*1って感じである。
ただ、やっているライブは少ない。一番珍しい曲である。
総評
1曲目から難解な曲であるが分かれば意外と寂しい曲である。
以前の記事で言ったがこのアルバムは子供番組のキャラクターがグレたような歌詞が多い。
愛や友情の複雑さ、両親からの反抗などの歌詞を子供向けっぽく歌っている。
いくつかの曲はEテレやみんなのうたで流れてもおかしくはないが2曲目は普通にロックである。
*1:オハヨウIIIではないのはSCUBA RECYCLEにオハヨウIIが収録されているため