アルバム
タイトル:MOMO色トリック
アーティスト:P-MODEL
収録アルバム:IN A MODEL ROOM
一言感想
これは歌詞が時代を感じる曲 ライブアレンジはもっとむき出し
感想
IN A MODEL ROOMの10曲目。
今回はピンクの血の曲である。
この曲はやけにポップな曲調なのに歌詞はかなり反骨精神むき出しな事である。
初っ端から放送禁止用語を言ったり実在の人物を歌詞に入れて批判したりとやりたい放題である。
ここまで怒りや反骨精神を感じる曲はない。
更にライブアレンジはもっと反骨精神が感じる歌詞変更を行っている。
曲調
とにかくポップな曲である。
P-MODELにしては普通の曲でビックリする。
シンセフレーズもノイズシーケンスを除けばポップな音色である。
ギターも普通なギターフレーズであり特段難しいって訳でもない。
曲調は驚くほどポップで普通である。
歌詞
この曲は歌詞で勝負している。
歌詞が物凄い物騒である。前述の通り初っ端から放送禁止用語が出ている。
そもそもピンクは血なのである。血は物騒なものであるがピンクにしたらポップで可愛いものになるみたいな歌詞である。
「お前ら残酷な現実よりポップなものが好きなんだろ?」って感じがする。
そして「アホのリノ」はかたせ梨乃さんの事であり「ユージさん」は今野雄二さんの事である。
P-MODELや平沢さんソロの曲で名指しや実在人物を風刺する事は殆ど無いがこの曲だけは風刺しているので珍しい。
ライブ
ライブではユージさんの部分を何と実名で今野雄二と言っている。
更にその部分だけ全員で演奏を止めている。つまり名指しで分かりやすいように批判している。
これは今野さんにIN A MODEL ROOMを評価してほしかったが今野さんがこのアルバムを聞いたのかも何と評価したのかも不明である。
勿論、効いてないよアピールなのかもしれないが情けない人だなって思ってしまう。ちょっと分かる人なら、あえて評価すると思うし僕は「売られた喧嘩はちゃんと買う人間」だと思って好きになる。
こういう事をすると評論家としてはちょっとうーんってなってしまう。
因みに冒頭の放送禁止用語は東京12チャンネル(現・テレビ東京)の番組「ステレオ音楽館」では問題なかったので1980年では大丈夫そう。
総評
10曲目はポップな曲調に対して激しめの歌詞である。
しかも名指しで批判するなど今の平沢さんでは考えづらい事を平然としている。
いよいよ IN A MODEL ROOMも最後の曲である。
最後だけあって難解であるし解釈もわかりづらい。突弦変異でリメイクされたあの曲である。